お盆開けの海

Katzu

2011年08月17日 23:37

 沖縄本島では、6月から9月までハブクラゲの注意報がでている。
波のない入江、砂浜、人工ビーチなどの被害が多い。
主なビーチでは侵入防止ネットが設置されている。
県内で年間100~200人の被害者がでており、今まで3人の死亡例がある。
オーストラリアではネット対策を講じていたが、
沖縄も10年程前から同様の策を採用し始めた。
中城村では、リングビアという有毒藍藻が発生し、
児童の皮膚炎の被害が報告されている。



 7月は、ほとんど海に入っていない。
ちょっと気にかけながら伊計島に行く。
ビーチは満車に近いのに、ここは4人しかいない。
 海に入ると、夏の海はカラフルに変貌していた。
フエヤッコダイ、チョウチョウウオ、ツノダシなども見られる。







 海面は稚魚が小魚に成長し群れを成している。
春に比べブダイなどの大物はいないが、
明るい珊瑚礁の雰囲気を感じることができる。
イカが群れを作っている。
イカは動きが早いので直前まで逃げず隊列を組んでいる。
触れそうな距離に近づくと、瞬間移動で逃げるターミネーターだ。

 春はウミヘビ、ガンガゼ、ゴンズイ、ミノカサゴと危険生物の
オンパレードだったが、今日は姿をみせず、
ハブクラゲも発見できなかった。
流れがあるせいだろう。
本島の中では透明度がいいので、小物観察には適している。




 リーフエッジで潜れる時間は潮止まりの1時間位しかないが、
海亀でも出てきそうな雰囲気である。
この島周辺は海藻も多く、ジュゴンが生息していると言われる。

 ハブクラゲが人を遠ざけたり、米軍キャンプが皮肉にも開発を抑え、
海の環境を守っていたり、有害、無用と思われているものが、
地球環境のバランスを保っている例も多い。


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