沖縄は、年間40近いマラソン大会、トライアスロン大会、
サイクルロードレースがある。
今日も近所で中部トリムマラソンがあった。
尚巴志ハーフマラソン、ツールド沖縄と毎週続いたので、
今回はボランティアの予定でいた。
先々週、大会事務所に問い合わせたが、
既に団体参加で準備出来ているので、と丁寧に断られた。
大会運営は段取り八分で、特に人間の配置手配が大変である。
どのようなシステムで運営されているのか、興味をもった。
大会ボランティアは大変である。
今日は時折雨の降る、あいにくの天気だった。
競技中は、寒くても熱くても雨が降っても、場所を離れられない。
立ち続けなければならないこともある。
周回チェック、ルート指示など、間違えられないストレスもかかる。
何度か経験したが、いつも競技で参加した方が楽だと思った。
通常は、彼らの存在なしでは、市民レベルの大会を支えられない。
今日の大会は5000人参加で、規模は中規模だが大きなスポンサーがいない。
競技観戦しながら少し話を聞くと、沿道清掃は建設業協会、
沿道ボランティアは高校生、計測や各地点責任者は先生、
公務員が行っているようだった。
走らない人はボランティア!と言い付けられた、ような雰囲気もあった。
沖縄でスポーツイベントが多い理由は3つある。
第一に、観光地であることと、気候的な優位さもあり、
資金的にスポンサーが付きやすいこと。
第二に、集落単位の結びつきが強く、伝統行事の運営に慣れていること。
第三に、教育の一貫として、学校の強いバックアップがあること。
欧米的なボランティアを寄せ付けない、システム的な強さがある。
沖縄の結いの精神は、街づくりの基本的な要素でもある。
防災計画やスポーツ大会のシステムに関しても、同じく重要である。
都会では大きなスポンサー、高額な参加費、大会魅力のアピール、
そして、ボランティアの組織化が必須である。
多くの人の協力が必要なので、災害ボランティア同様、
年間保険の加入制度なども必要かもしれない。
ミクロネシア大会ボランティアの時は、1週間前に競技講習会があった。
おかげで、オセアニア大洋州のトライアスロン審判員になれたが、
一般の人が競技を理解し、興味を持つことが大切であろう。