2月6日太平洋のソロモン諸島で、M8.0の地震と津波が観測された。
被災者は3,500人で、沿岸部の20村が津波に見舞われた。
連絡の途絶えた離島の救出が、いかに困難であるかは、東日本大震災の時と同じで、
救援隊は2日後に現場に到着し、現在被災状況を確認している。
現地には、新婚で赴任した知人がおり、心配であるが日本人の安否は確認されている。
日本に到達した津波は、八丈島の0.4mが最大であったが、
全国の東沿岸には、津波注意報が発令された。
台風や津波の後には、思わぬ漂着物が確認されることがある。
地震の前後に、海の動物が打ち上げられることはよく知られている。
高潮のあとは、いつも近くの海岸を歩いて変化がないか、確認することにしている。
この金武湾の東海岸では、今回の津波の影響で変わったものは特になかった。
しかし、改めて漂流物を見まわすと、日常生活のあらゆるものが混在している。
沖縄本島の東海岸では、海外からのものは意外に少なく、確信的ゴミの投棄が多い。
多くのペットボトルに交じって、捨てられない薬のビンや除草剤のボトルもある。
藪地島の南端から見下ろすと、大きな白いものがあり、下りて確かめると、
以前漂着したと見られる、韓国製の大型冷蔵庫だった。
八重山諸島から日本海沿岸にかけては、黒潮にのって
中国、韓国、東南アジアからの漂流物が多くなる。
先日、西表島に漂着した南三陸町の郵便ポストのニュースが伝わったが、
150万tと言われる震災のがれきは、太平洋にどう拡散し漂流しているのであろうか。
ハワイ大学国際太平洋研究所IPRC予測
漂着物は、昨年末にカナダで確認されているが、環境庁によると、
北米大陸に到達する量は、今年6月までに3万3千tに達するという。
現在沖縄に到達したものは、黒潮反流に乗って三陸沖から南下したものであるが、
まだその多くは到達していない。
気象庁
沖縄近海の海流は複雑であるが、本島東海岸には主にミクロネシアからの海流が到達する。
いつもこの海岸には、漂着ゴミに混じりヤシの実が見つけられる。
海岸は陸と海をつなぐ、海外との接点でもあり、広い海の環境の縮図でもある。