沖縄の震災復興イベント…祭り芸能の結いの伝統
沖縄は震災復興関連のイベントが多い。
全国的にも
チャリティー、ボランティアの認知度は高まっている。
この動きは阪神淡路大震災をきっかけにしているが、
今回の大震災は、日本人の意識をも変える大きな変化点になるだろう。
日曜日の近所のイベントは、屋慶名の
ハーリー、安慶名の具志川
闘牛大会、
石川の
震災復興チャリティー公演、琉球民謡協会の民謡コンクール、
国頭トライアスロンと祭りイベントがある。
日本の地方で、これだけの多くの
祭り芸能と、年中行事を行う地域は他にない。
この日、県内の震災復興関連行事は他にも2つほどある。
ハーリー、闘牛を見た後、気になっていた震災復興チャリティーに行く。
値段から素人の演芸会でないことは確かで、内容を入口付近の人に
聞いていると、東北人というだけで前売券をゆずってくれた。
被災者も招かれているという。
恐らく10名程度であろうが、オブザーバーとして、襟を正して観覧した。
その内容は予感していたように、半端なものではなかった。
琉舞、古典民謡、子供のエイサー、バレエ、沖縄芝居、沖縄民謡と
オール沖縄芸能が一通り演じられた。
その合間に被災地の報告がなされた。4時間もの長い公演にもかかわらず、
高齢者、子供までが楽しんでいた。
結婚式もこんなもんさ~、と隣の人は言っていた。
しっかりと地についた芸能文化を、祭りという場でまとめてしまう
この
結いは、内地では失いかけたものである。
地謡をする若者は、その中心となる
年寄りをリスペクトする。
高齢者の役割がある社会は強い。
この
地縁によるコミュニテイが、
沖縄のまちづくりの原点であるはずである。
そして、そのまちが失われた東北の惨状を聞いて、その地縁の大切さを
知るが故に、同情以上の涙をみせてくれるのだろう。
各イべント会場では、子供も協力して募金が行われている。
こんなところでもと思うと、感謝の念をおぼえずにいられない。
財布の小銭はいつもない。
月末はまた被災地に戻る。
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