先週、ジャカルタから東京に戻った日、六本木の東京ミッドタウンで、
インドネシアフェスティバルが行われていた。
東京はジャカルタより暑く、芝生で立ちながらガムランを聞いていると、
眩暈しそうになった。
東京の方が紫外線は弱いはずだが、太陽が痛いほどまぶしかった。
次の夜、那覇空港に着くと、湿度の高い東南アジアと同じ空気にまた戻った。
数日前、山形の実家から電話があった。
『今日は34℃にまでなった。この時期の残暑とはまるで違う。』
赤道直下のシンガポールと、北緯38度の山形の気温を比較してみる。
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過去の月別平均気温を比較すると、シンガポールは25~27℃で、
山形は-0~25℃、それぞれ熱帯、温帯の気候特徴を表している。
しかし、今年8月の山形の平均気温は27℃で、シンガポールとほば同じ、
最高気温34℃はシンガポールを越えた。
先月訪れた東南アジアは、30℃を越える日は少なく、
すごく暑いと感じたことはなかった。
冷房のせいもあるが、Tシャツ1枚では明け方が寒く、風邪を引いた。
帰る直前に咳が出始め、帰りの飛行機までずっと風邪薬を呑んでいた。
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気象庁の8月の世界の月平均気温偏差によれば、
日本北部の高温化と、熱帯モンスーン地域の低温化が顕著に表れている。
一方、シンガポール環境機構によると、
シンガポールの平均気温は、地球温暖化により、世界の各都市と同様に
年々上昇傾向にある。
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熱帯モンスーン地域は、日本を含む広大な太平洋高気圧の
押し上げが煩雑化することにより、気候変動が起きているとしている。
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東南アジアの都市では、公共の場で咳をする人が多かった。
気候変動の影響は、東南アジアが避寒・避暑地域として注目される一方、
感染症という新たなリスクに対面している。
他方、モンスーン地域の北端に位置する日本の東部では、
気候変動の振幅が大きく、自然環境の厳しさが助長される傾向にある。