2011年04月13日
沖縄で地震・津波は大丈夫?
日本に安全な場所はない。
周囲から最近よく聞かれる質問である。
私が活動ベースを沖縄にしたからかもしれないが、ナンクルナイサーと言っては
みたもののやはり、心底心配である。
NIED(防災科学技術研究所)によると、沖縄で30年以内に震度6弱以上の地震の起こる
確率は4~18%となっているが、これは仙台と同じレベルで、三陸地方よりむしろ高い。
最近は、安全とされた地域に地震が起きているのも事実であり、今回津波の受けた岩手、
福島地方は最も地震のリスクの低い地域とされている。
地震ハザードステーション
しかし、今回の津波被害状況を調査していると心配な事実が浮かび上がる。
最も津波の被害の大きかった地域は、津波高30m近くにも及んだリアス式海岸の
漁村は言うに及ばず、その多くは新しく開発された埋立地であることである。
新しい安全基準に基づいて作られたはずなのに、想定外の自然災害には都市の
弱点をさらけ出す形になった。
近年、沖縄のウォーターフロント開発は盛んだ。
登見城、糸満、与那原、泡瀬などは、高さ10m以内の浸水区域にすべて含まれる。

今回のような1000年に一度の大津波の想定はともかく、240年前の明和大津波の
マグニチュード7クラスの津波に備える必要はあると思う。
私の住む地域は同じく高さ10m以下の浸水区域にあるが、安心感がある。
背後にグスクがあるからだ。
沖縄の集落は背後に城をかまえる構図になっている。
このグスクが災害時の防災拠点でもあった。
もちろん避難施設としては、古く危険で修復は必要だが、地域の精神的な支えでもある。
先人の知恵による街づくりはすばらしい。

そして、今回、生れて初めて放射能という、目に見えない恐怖を味わった。
今いる地域は原発より100kmの位置にある。
報道で今は大丈夫と言われ、安心している人は多いが、これからの被爆リスクを
考えると尋常ではない。
寿命が少し縮まる程度と考えれば楽であるが、若い世代への影響が心配である。
海外のマスメディアのとらえ方は過剰とは思わない。
危機管理の考え方の違いだが、安心する言葉より事実を知りたい人の方が多い。
沖縄に原発はない。
しかし、核の不安を背負う生活が60年以上続いていることを考えると、決して他人事ではない。

周囲から最近よく聞かれる質問である。
私が活動ベースを沖縄にしたからかもしれないが、ナンクルナイサーと言っては
みたもののやはり、心底心配である。
NIED(防災科学技術研究所)によると、沖縄で30年以内に震度6弱以上の地震の起こる
確率は4~18%となっているが、これは仙台と同じレベルで、三陸地方よりむしろ高い。
最近は、安全とされた地域に地震が起きているのも事実であり、今回津波の受けた岩手、
福島地方は最も地震のリスクの低い地域とされている。
地震ハザードステーション
しかし、今回の津波被害状況を調査していると心配な事実が浮かび上がる。
最も津波の被害の大きかった地域は、津波高30m近くにも及んだリアス式海岸の
漁村は言うに及ばず、その多くは新しく開発された埋立地であることである。
新しい安全基準に基づいて作られたはずなのに、想定外の自然災害には都市の
弱点をさらけ出す形になった。
近年、沖縄のウォーターフロント開発は盛んだ。
登見城、糸満、与那原、泡瀬などは、高さ10m以内の浸水区域にすべて含まれる。

今回のような1000年に一度の大津波の想定はともかく、240年前の明和大津波の
マグニチュード7クラスの津波に備える必要はあると思う。
私の住む地域は同じく高さ10m以下の浸水区域にあるが、安心感がある。
背後にグスクがあるからだ。
沖縄の集落は背後に城をかまえる構図になっている。
このグスクが災害時の防災拠点でもあった。
もちろん避難施設としては、古く危険で修復は必要だが、地域の精神的な支えでもある。
先人の知恵による街づくりはすばらしい。

そして、今回、生れて初めて放射能という、目に見えない恐怖を味わった。
今いる地域は原発より100kmの位置にある。
報道で今は大丈夫と言われ、安心している人は多いが、これからの被爆リスクを
考えると尋常ではない。
寿命が少し縮まる程度と考えれば楽であるが、若い世代への影響が心配である。
海外のマスメディアのとらえ方は過剰とは思わない。
危機管理の考え方の違いだが、安心する言葉より事実を知りたい人の方が多い。
沖縄に原発はない。
しかし、核の不安を背負う生活が60年以上続いていることを考えると、決して他人事ではない。

Posted by Katzu at 21:15│Comments(0)
│沖縄
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