2011年04月19日
震災のない南洋のパラダイス
「あーパラダイス、テニアン、サイパン、ロタ、パラオ」
金城実の唄う南洋帰りという歌がある。
太平洋戦争が終わり南洋から帰還した人の歌であるが、
命からがら逃げた島がなぜパラダイスなのか、ずっと疑問だった。
ダイビング以外に有名でないパラオだが、
実際に住んでみてその歌の意味がわかった。
パラオ主島であるコロール島の防災計画を立てるために、
防災カルテを作成したことがある。
島の災害履歴を調べたが、この20年間に暴風が数回、土砂崩れが2か所、
マグニチュード5程度の地震が4度あっただけだった。
むしろ、一番の懸案事項は地球環境問題(海面上昇)であった。

パラオでの東北地方太平洋沖地震による津波は、わずか0.1mであった。
環太平洋の国々で観測されたなかでは最も低かった。
隣の国は日本も含めすべて地震国であるが、この2年間インドネシア、
フィリピン、サモアで起きた地震の時も、津波は観測されなかった。
なぜか。
それはこの島が自然の要塞であるためである。
日本帝国がこの島を南洋拠点としたのはその理由である。
コロール島は3つの自然の防御線に守られている。
一つ目はサンゴ礁、次はロックアイランドと呼ばれる周囲の島々、
最後にマングローブ(青色)の林である。

これは、環境を守る大切さを示す目的で用意したものだが、
この自然環境は防災計画の理にかなっている。
この3つの防御線は、そのまま津波防災の為の防波堤、防潮堤、防潮林にあてはまる。
コロールの南のIwayama Bayはパラオ松島と言われる。
今回の津波で被害の少なかった宮城松島の地形を見て、良く似ていると思った。

津波だけでなく、台風も米軍基地もなく気温27℃の常夏のパラオは、
やはりパラダイスだったのかもしれない。
島を去る前、直下型地震の可能性と、集落ごとの防災計画案を示してきたが、
今回の日本の被害を見て、今頃彼らはどう思っているだろう。
金城実の唄う南洋帰りという歌がある。
太平洋戦争が終わり南洋から帰還した人の歌であるが、
命からがら逃げた島がなぜパラダイスなのか、ずっと疑問だった。
ダイビング以外に有名でないパラオだが、
実際に住んでみてその歌の意味がわかった。
パラオ主島であるコロール島の防災計画を立てるために、
防災カルテを作成したことがある。
島の災害履歴を調べたが、この20年間に暴風が数回、土砂崩れが2か所、
マグニチュード5程度の地震が4度あっただけだった。
むしろ、一番の懸案事項は地球環境問題(海面上昇)であった。

パラオでの東北地方太平洋沖地震による津波は、わずか0.1mであった。
環太平洋の国々で観測されたなかでは最も低かった。
隣の国は日本も含めすべて地震国であるが、この2年間インドネシア、
フィリピン、サモアで起きた地震の時も、津波は観測されなかった。
なぜか。
それはこの島が自然の要塞であるためである。
日本帝国がこの島を南洋拠点としたのはその理由である。
コロール島は3つの自然の防御線に守られている。
一つ目はサンゴ礁、次はロックアイランドと呼ばれる周囲の島々、
最後にマングローブ(青色)の林である。

これは、環境を守る大切さを示す目的で用意したものだが、
この自然環境は防災計画の理にかなっている。
この3つの防御線は、そのまま津波防災の為の防波堤、防潮堤、防潮林にあてはまる。
コロールの南のIwayama Bayはパラオ松島と言われる。
今回の津波で被害の少なかった宮城松島の地形を見て、良く似ていると思った。

津波だけでなく、台風も米軍基地もなく気温27℃の常夏のパラオは、
やはりパラダイスだったのかもしれない。
島を去る前、直下型地震の可能性と、集落ごとの防災計画案を示してきたが、
今回の日本の被害を見て、今頃彼らはどう思っているだろう。
Posted by Katzu at 05:15│Comments(0)
│パラオ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。