2012年05月08日
連休の遭難と竜巻の関係
連休後半の5月7日、春の嵐の状況に驚きつつ、
今年もまた連休遭難が起きたと思った。
5月連休の山は大荒れになることが多い。
TVでは、春山が冬山に変貌したためと解説していたが、
過去にも、風雪で大量遭難に陥った事例がたくさんある。
遭難者は夏山のような装備と報道されたが、
登山は、経験とリーダーの判断が生死を分ける。
最近は高齢者登山ブームであるが、
装備、力量、を見ると眼を疑いたくなる人も多い。
これを登山家はお遍路登山と呼んでいる。
遭難したグループは冬山の装備ではないが、経験者も含まれていた。
経験以上の天候の変化と、慢心があったのだろう。

この日の天気図を見ると、低気圧も台風並みではない。
シベリア低気圧が伸びてきて、雲は厚くないが、
動きは早く帯状につながっている。
この変化の速い雲の動きが、遭難を引き起こした。

その後低気圧の動きとともに、同じ雲の動きが、北関東平野に移動し、
ヒョウ、雷、竜巻の被害を引き起こした。

竜巻後の家の被災状況は、津波を思い出してしまう。
大木をへし折り、家の土台をひっくり返す想定外の力である。
藤田スケールF2とされたが、アメリカ大陸ではF5の竜巻も確認されている。

日本での竜巻の研究は進んでおらず、研究者によると、
過去にも何度も起きており、突然増えたわけではないが、
限定的なものか、データが少なく判断できないと語っていた。
局地的な原因は、南の海上からの湿った空気と、上空の
北の低気圧がぶつかり、温度差と気圧差が生じたためと言われる。
この現象は地球規模の海面上昇のシステムに似ている。
NASAの海面上昇図によると、海面上昇は北極海の氷解というよりも、
むしろ低気圧と海面の高温・湿度の差の大きい地域で
海面が膨らむ現象が起きていることを示している。
これはラニーニョ現象、偏西風の蛇行により起きている。
この春山の吹雪と北関東の竜巻は、
地球規模の環境の変化によりもたらされた。
北国に記録的な大雪を降らせたシベリア寒気団と同じく、
今回の低気圧も偏西風の蛇行が影響している。

今回の竜巻のメカニズムは解明されるだろうが、
現在の地球シミュレータで判断できないほど、リアルタイムに、
空間的に、限定的に解析されないと予測することはできない。
今年もまた連休遭難が起きたと思った。
5月連休の山は大荒れになることが多い。
TVでは、春山が冬山に変貌したためと解説していたが、
過去にも、風雪で大量遭難に陥った事例がたくさんある。
遭難者は夏山のような装備と報道されたが、
登山は、経験とリーダーの判断が生死を分ける。
最近は高齢者登山ブームであるが、
装備、力量、を見ると眼を疑いたくなる人も多い。
これを登山家はお遍路登山と呼んでいる。
遭難したグループは冬山の装備ではないが、経験者も含まれていた。
経験以上の天候の変化と、慢心があったのだろう。

この日の天気図を見ると、低気圧も台風並みではない。
シベリア低気圧が伸びてきて、雲は厚くないが、
動きは早く帯状につながっている。
この変化の速い雲の動きが、遭難を引き起こした。

その後低気圧の動きとともに、同じ雲の動きが、北関東平野に移動し、
ヒョウ、雷、竜巻の被害を引き起こした。

竜巻後の家の被災状況は、津波を思い出してしまう。
大木をへし折り、家の土台をひっくり返す想定外の力である。
藤田スケールF2とされたが、アメリカ大陸ではF5の竜巻も確認されている。

日本での竜巻の研究は進んでおらず、研究者によると、
過去にも何度も起きており、突然増えたわけではないが、
限定的なものか、データが少なく判断できないと語っていた。
局地的な原因は、南の海上からの湿った空気と、上空の
北の低気圧がぶつかり、温度差と気圧差が生じたためと言われる。
この現象は地球規模の海面上昇のシステムに似ている。
NASAの海面上昇図によると、海面上昇は北極海の氷解というよりも、
むしろ低気圧と海面の高温・湿度の差の大きい地域で
海面が膨らむ現象が起きていることを示している。
これはラニーニョ現象、偏西風の蛇行により起きている。
この春山の吹雪と北関東の竜巻は、
地球規模の環境の変化によりもたらされた。
北国に記録的な大雪を降らせたシベリア寒気団と同じく、
今回の低気圧も偏西風の蛇行が影響している。

今回の竜巻のメカニズムは解明されるだろうが、
現在の地球シミュレータで判断できないほど、リアルタイムに、
空間的に、限定的に解析されないと予測することはできない。
Posted by Katzu at 22:31│Comments(0)
│山の環境
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