喫煙と環境

Katzu

2011年06月22日 04:07

“禁煙は簡単だ。もう100回もできたよ。”
というエスプリがあるが、私自信似た経験がある。
禁煙ができるかどうかは、本人の強い意思より、
禁煙環境を作ることに掛かっている。
喫煙者のいる家庭で、禁煙するつらさには耐えられない。

 喫煙原因は以下の通りである。
A.テクノストレスなど長いストレスからの解放
B.過度のストレスからの一時解放
C.運動後、食後、生理的活動後の解放

つまり精神的な解放が他に求められ、時間を有効に利用できれば、
無理に喫煙する理由はない。

一方、喫煙が人類社会に及ぼす影響は

1.人体への影響
発癌性のタール、神経・血管障害のCO、ニコチンなど4000以上の
有害物質が含まれる。
胎児への影響がある。
公共エリアでの喫煙禁止は、有害物質が副流煙に多く含まれるため、
非禁煙者への受動喫煙を失くすためである。

2.自然への影響
吸殻、特にフィルター類は融解せず、自然界に残留し、有害物質が
土壌に蓄積する。
自然界で吸殻を見つけると、心理的に良い気分はしない。
しかし最近は過度に反応する人達もいて、むしろタバコを吸いたくなる
ほどストレスを感じる。
私の知る限り山仲間で、ごみを捨てる人間はいない。



それより環境問題での大きな影響は、タバコの乾燥に使われる薪の採取
による森林破壊である。世界で使われる薪の50%以上はタバコの乾燥
のために採取されていると言われる。WHOタバコによる森林破壊

3.経済への影響
 JTの従業員数は全世界で4万7千人おり、販売量世界第3位の
たばこ事業者でもある。
この基幹事業は当然たばこ事業であるが、医療、食品分野への参入で、
国内たばこ事業は全体の30%程度である。
国内需要は頭打ちで海外たばこ事業が半分以上を占める。
しかし、第3国での森林破壊と非健康物を輸出している倫理性と、
東電同様の準国営企業体質が気になる。
新たな、分煙排煙システムの販売促進、禁煙グッズ、禁煙薬などの開発、
需要が新たな産業を生んでいる。



 実は昨日禁煙した。
3か月ほど前、講演を依頼され、直前の緊張の前に一服してしまった。
4年前は、演奏前のストレスに負けてしまった。
その前は何か原稿を書いた後の解放感だった。
その前は入院中の父が死んだ日だった。
禁煙は100回目ではないが、禁煙年数より喫煙年数の方が長い。
環境を語る者、健康食を目指す者が喫煙していては説得力がない。
今回は家に非喫煙者が訪問したことがきっかけであった。

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