沖縄・東京・再び東北

Katzu

2011年06月27日 11:00

 昨日朝、風雨のなか那覇に車で向かう。
夜中風が強かったが、前回ほどではなかった。
今回の台風5号は八重山に向かい、本島は南東の吹き返しの雨が激しく、
西側の58号ルートを選択する。
八重山宮古方面の便はすべて欠航となっていたが、東京便は暴風域を
かすめて、那覇を飛び立った。

 東京では秋葉原でガイガーカウンターを探し回る。
ようやく民間にも出回っているが、実際手にとってみたかった。
信頼できるフランス製、日本製、アメリカ製は入荷待ち、
ドイツ製は値段が高く、店頭販売はロシア製、ウクライナ製、中国製だけであった。
いずれも6万円前後だった。



実際使ってみる。
シンプルで使いやすいが、ゲームボーイのような感じである。
機種によっては、数値の安定にかなり時間がかかる。
決められた数字がランダムに繰り返されるものもある。
店の人に問うと、10台に1台位、初期値の設定にあやしいのがあり、
それをチェックしているとのこと。
短時間で3機種だけ試したが、絶対的な数値の確定ではなく、
同じ条件下で相対的な数値の変化を読み取るレべル、というのが実感である。
これらは自国では数千円で日本での価格は30倍近く高い。

 素人が測定した場合、初期設定と測定場所、対象物が重要である。
公共団体の公表値はガイガーカウンターではなく、シンチレーションカウンターで測定している。



食品の発する放射線測定は、ガイガーカウンターでは正確な値はでない。
環境アセス協会か、建設コンサル協会でも、しかるべき機器の管理に基づいた、
簡易的な測定調査証明を出すシステムがあればいいのかもしれない。
この業界はクライアントにだけでなく、民間人にも喜んでもらえる業務を探すべきだ。

東京では、もとの同僚達とも会え、しばしの安らぎとなった。
大事がなければ、ずっと応援し戦友のように見守っていきたい。

深夜、山形に着く。
どっと体が重くなる。
2000kmの移動、15℃の温度差のためだけではない。
梅雨の時期は鈍よりとした空と、底冷えで気分的にも落ち込んでしまう。
住民も震災の精神的影響も大きく、被災地のことを考えるとさらに、深い底に沈んでしまう。

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