オ-リアンズのジョンホールの創った
パワーという曲がある。
この曲は1979年の
ノ―ニュークスコンサートでのライブが有名である。
当時のウェストコースト音楽は、ヒッピームーブメントも終わり、
輝きを失いかけていた。
この歌は、日本では本国ほど話題になることはなかった。
反原発を歌ったこの歌の内容を知ったのは、つい最近のことである。
アメリカ人にとって、
スリーマイル島原発事故の影響は大きく、
各地で市民運動が起きていた。
CDのライナーには、原子炉格納容器と冷却装置の危険性、
避難エリアの想定まで書かれていた。
同じ構造のカリフォルニア、日本の原発の危険性まで指摘している。
その後、地震の頻発するカリフォルニアで、同構造の原子炉は建設されず、
福島原発始め、日本の10基の原発がそのまま残った。
70年代当時、なぜこの歌に耳を傾けず、知識も得ず、
何もできなかった自分が悔しい。
この曲は、ウェストコースト音楽が最後に残したプロテストソングだった。
30年後の日本で、この歌は、反原発のテーマソングとして蘇る。
3.11以後、ほとんど毎日、朝走っている時、車の中で、夜眠る時、
心の中でも、この歌は飽きずにずっと流れ続けている。
同時に歌われたジャクソンブラウンの
Before The Delugeと共に、
津波と原発事故の映像が
デジャヴとなり、
PSDのようにどうしようもなく落ち込み、
そして高揚してしまうのだ。
Just give me the warm power of the sun
Give me the steady flow of a waterfall
Give me the spirit of living things as they return to clay.
Just give me the restless power of the wind
Give me the comforting glow of a wood fire
But please take all of your atomic poison power away.
Everybody needs some power I'm told
To shield them from the darkness and the cold
Some may see a way to take control when it's bought and sold.
I know that lives are at stake
Yours and mine and our descendants in time.
There's so much to gain, so much to lose
Everyone of us has to choose.
Won't you do this for me?
Take all of your atomic poison power
Take all of your atomic poison power
Take all of your atomic poison power
Away.
Power:Jhon Hallの歌は
こちら
少しだけ僕に暖かい太陽の光をください
絶え間ない滝の流れる力をください
生き物が土に帰るように僕に魂をください
少しだけ僕に休む間のない風の力をください
ちろちろ燃える焚火の安らぎを僕にください
でも、原子力の毒の力は捨て去ってください
誰でも少しの力を必要とします
暗闇と寒さから身を守るために
それが売り買いされるとき
誰かがそれを制御する方法を見つけるでしょう
僕は生命が危機にあることを知っています
あなたと私のこれからの子孫に
得る物は多く、失うことも多いけど
我々みんなが選らばねければならないのです
僕らのためにこれをできませんか。
原子力の毒の力は捨て去ってください (対訳Katzu)
パラオのモーテルに数組、沖縄にも多くの、
被爆を怖れた親子が避難している。
児童に対する被爆の不安は、母親の幼児に対する思いだけでなく、
子孫にまで未来永劫続くものだ。
今の安全性だけでなく、これからの出生率、白血病の発生率、
奇形の発生率などが相対的に危険域なのだ。
原子力の方がはるかに安いエネルギーだという説明は論外で、
生命を脅かすエネルギーは認められない。
原発賛成の人達とは、明るい未来も、子孫繁栄も、健康も、自然の恵みも、
何も感じない可哀想な人達なのだろうか、と思ってしまう。
今朝、3kmも離れていないホワイトビーチに、原子力潜水艦と
自衛隊のイージス艦と護衛艦、6隻が停泊していた。
いつも核と隣り合わせの沖縄県民も、放射能の不安を感じ生活しており、
原発を押しつけられている、北陸、東北と似ている構図だと感じた。