沖縄の公共施設整備

Katzu

2011年11月18日 12:37



 朝、近くの運動場で汗を流す。
周囲をウォーキングをする人が数名いるが、いつもたった一人で使っていた。
市民が利用する頻度は少なく、すでにトラックは傷んで草が生えているが、
障害競技の水壕もある400mの公認競技場である。
他に野球場、多目的広場、補助練習場、公園機能もある。

 全国的にバブル期に増えた地方の公共施設は多いが、
沖縄の運動施設は、全国平均より格段整っている。
冬季のプロスポーツ選手が集まることも理由の一つだが、
明らかに公共投資額が違う。
建設事業全体で見ると、人口一人当たりの普通建設事業補助金は、
沖縄県が全国ダントツ1位で、神奈川県の7倍にも達している。



逆に、国から地方自治体への移転財源による、財源調整額は少ない。
つまり、地方自治体独自の事業投資が行えない環境にある。

 沖縄県の道路舗装率、歩道設置率は全国の上位レベルである。
一方、都市計画公園指定面積は2,100ha、全国17位で平均以上であるが、
整備率は36.5%と全国で下から3番目の位置にある。
この数字を見ると、これから沖縄の公園整備は益々進められるだろう。
全国一律のB/C(費用対効果)基準で決められる補助事業算定では、
地方独自の事業展開ができない。
公共投資の資質は基地負担との対価で、行われてしまい、
地元で本当に必要な補助が配分されない。

 最近、早朝のトラックジョギング、ウォーキングに加わる人
が一人、二人と増え始めたのは嬉しい。
この季節の沖縄は毎月、全国から人が集まるマラソン大会があり、
これからもっと愛好者は増えるだろう。
こんな施設を開発途上国に造ってあげたら、1日中人が絶えないだろう。

沖縄の道路整備については複雑怪奇、
魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界なので、いづれまとめてみたい。


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