交通習慣の違い

Katzu

2012年01月27日 02:20

 自転車で具志川の国道329号を左折する時、
急に目の前を外車が追い抜き左折した。
一瞬ひやりとして、その車を追うと、いつもの自転車屋の脇に止まった。
何度か会ったこともある米国人で、紳士的で、特に乱暴な人ではない。



沖縄では、ナンバーとYナンバーに気をつけろと言われる。
ナンバーはレンタカー、Yナンバーは米軍属所有だからである。
もちろん地位協定に守られている彼らは、基地に逃げられれば、
泣き寝入りする他はない。

ナンバーの事故は観光客の無知が原因だが、
Yナンバーの場合は習慣の違いが原因の場合もある。
欧米人の個人主義は時に、横暴な運転へ変貌する。
特に米軍基地から出てくる車には要注意である。
下の写真右奥のホワイトビーチ基地の県道入口は、
停止せずに進入路から入る車をよく見かける。
道路構造を見ると、道路の終点が基地だったことにも起因する。



他の基地周辺では、横断歩道を突っ切る車もいる。
日本特有の譲り合いの精神が、海外では通じない場合も多い。

 外国映画で、車を車止めや駐車中の車にぶつけて止めるシーンが
良く出てくるが、日本人の多くはそれをジョークとしてではなく、
無謀な行為だと感覚的に思う。
海外のショッピングセンターの駐車場で、知人は車をぶつけられ、
相手は一旦凹みを確認し、ソーリーと言って出て行った。
知人は民事訴訟で勝訴したが、車は移動手段という
アメリカ型プラグマティズムの考え方の違いは大きい。

 発展途上国ではさらにマナーが悪い。
中国のスクールバス、歩道内のスクーターなどは
中国がグローバル化するための交通マナーの試金石であろう。

 駐車の仕方を見てもその国の特徴がでる。
自分のマンションを例にとると、Yナンバーの車は前から止める。
沖縄ナンバー車は半数が前から、内地のナンバー車は全員バックで駐車する。
車はバックからと教育される内地の人間は驚く。
これは習慣によるところが大きいが、狭い沖縄の駐車場は、
頭から入れる設計をしている駐車場が多いのも事実である。



 基本的に世界共通の交通ルール(左右を除いて)、
国内では全国統一の交通法規であるはずだが、
“郷に入っては郷に従え”的なルールも存在する。

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