プロ野球戦線

Katzu

2012年02月10日 02:24



 桜前線が南下すると同時に、野球戦線も南下し沖縄も春を迎える。
沖縄でキャンプする球団は12球団中、10球団を数える。
沖縄県内には各市町村に20の公式野球場があり、
いずれも体育館やドームを併設した高価な施設である。
各市町村の財政負担も大きい。
キャンプでの練習に合わせ、選手団を始め、マスコミ、熱心なファンが数千人訪れる。
この地元に対する経済効果は100億円にのぼると言われる。

 連日報道されるプロ野球であるが、キャンプを行っているのは
日本のプロ野球ばかりでない。
韓国プロ野球も5球団が来日している。
Jリーグも4チームが分散して練習をしている。
風雨条件を除けば、気候が温暖で、施設が充実し、
スポーツファンに囲まれた環境は他にない。



 人気のある球団は連日、ファンが集まる。
宜野座村は那覇から離れ、普段は観光客も少ないが、球場はお祭りのようだ。
しかし警備員が多く配備され、屋内練習はプレスONLYだった。
名護の日ハムは、毎日、駐車場とのシャトルバスまで用意している。
このお祭り騒ぎは巨人の合流する今月末まで続く。
沖縄では旧正月が終わり、浜下りまで祭事がないので、
丁度いい季節なのかもしれない。



 韓国野球はどうであろうか。
市内の具志川野球場ではSKワイバーンズ、
石川野球場ではLGツインズが練習していた。
観客は2人しかいなかった。



筋肉質の選手が多く、はでな動作が目立つ。
自由な雰囲気もあり、統一感のある日本の練習とも違う。
大きな掛け声が野球場全体に響き渡っていた。
少年野球団の子供達が予備球場に練習に来た。
彼らは遠巻きに、彼らの練習を見ていた。
少年達は、自分達と違う雰囲気に、どんな感想を持ったのであろうか。

このような恵まれたスポーツ環境が、今の沖縄野球の隆盛を生んだのは言うまでもない。

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