2011年08月19日

南国の温泉

 南国の人は湯舟を使わない人が多い。
南洋では、一生に一度しかお湯に入らない人もいる。
パラオ人は産湯の儀式(ベビーシャワー)の時だけという人もいた。
露天風呂の雪見酒は、最高のぜいたくだと思うが、
彼らには地獄の責め苦に他ならない。

 沖縄の温泉は最近掘削されたものが多く、7つの源泉がある。
その多くがホテル内温泉である。
以前から、山田温泉、塩川温泉が天燃温泉としては有名である。
本部の塩川は天燃記念物に指定されており、
温泉という雰囲気はなく、
少しぬるい塩水が沸いていた。
魚が見えるきれいな川であるが、ここで泳ぐ勇気のある人はいないだろう。

南国の温泉

 火山地帯にある内地の温泉は1000mも掘れば温泉にあたるが、
この隆起サンゴの島ではさらに深く掘る必要がある。

 日曜の朝、北谷のちゅらーゆに行く。ここは1400m地下から
湧出した新しいテルメスパである。
いわゆるスーパー銭湯スタイルだが、地元の人というより、
観光客とビーチタワーのナイチャーがほとんどなのが気になる。

 この他、県内には同様の施設が数軒ある。
以前は週に2~3度は近所の温泉に行くほど、無類の温泉好きだが、
沖縄で生活し、温泉に入りたいと思ったことは少ない。
バスタブは洗濯用か特別な時だけ使う。

 本当は昼下がりのベランダで水浴、ビールが最高なのだが。

南国の温泉

 
 県内の銭湯は、現在2軒だけである。
その一つ、中の湯はコザのまち小にある。
しかも天然温泉である。
厳密には温泉法による25℃以下の鉱泉なのだろうが、
アルカリ性の柔らかい湯はまさしく天燃温泉である。

南国の温泉

入口には常連客たちがゆんたくしていた。
ここには沖縄最後の温泉文化が残っている。

南国の温泉



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Posted by Katzu at 16:55│Comments(0)街の環境
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