2012年11月14日
在沖米人との相隣環境問題
オスプレイ配備や、嘉手納町での米兵の暴力事件が、
毎日ニュースになり、沖縄県下では抗議集会が開かれている。
在日米軍当局が、すでに夜間外出禁止令を出した矢先の事件であった。
オスプレイ配備に関しても、尖閣問題と台風の合間をぬって、
いつの間にか、頭上を飛んで配備された。
うるま市上空では、バリバリと通常のヘリより低音で、
すでに水平モード飛行なので、瞬く間に飛び去っていく。
転換モード飛行の宜野湾市、浦添市では、爆音も低周波で
90db以上の騒音が確認されている。
低周波・騒音・振動と危険性からくる不安は、
環境を阻害する公害そのものである。

沖縄の基地問題は、戦勝国のアメリカが占領軍のまま
駐留軍に居座ってしまったことに原因がある。
内地の人間との感覚の違いは、この駐留され続けた年月の長さにある。
キャンプ瑞慶覧は、軍属の家族も暮らすフェンスの向こうのアメリカで、
ファーストフード店や、夜間サッカー場などもある。
治外法権の街だけで暮らせば、特に問題は起きないが、
米軍属は自由に日本国内に出入りが許される。

アメリカ軍が沖縄に駐留し続ける理由は、
地理的なプレゼンスだけではない。
軍隊だけなら孤島に駐留すればよい。
それができないのは、沖縄はアメリカ人が暮らしやすいリゾートだからである。
基地の外にはゴルフ場、ビーチ、歓楽街があり、その多くは駐留軍が
自分達に都合の良いように、開発を許可した歴史的経緯がある。
基地外にも居住が許された結果、住民との軋轢が生れるのは当然の理である。

実際、彼らと同じ屋根の下で生活すると色々なことが見えてくる。
以前、隣の部屋には近くのキャンプの海兵隊の若者が住んでいた。
彼は週末酔って部屋に戻り、ステレオをかけ、一人大声でカラオケをしていた。
朝早く迷彩服で出勤して行ったが、あいさつ以外に会話はなかった。
異国でのストレス、規律厳しい軍隊生活を考えれば、当然だったのかもしれない。
カーステレオをガンガン掛けながら帰ってくる黒人の若者は、
休みの日は自慢の車に、音楽を聞きながらカーワックスをかけている。

犯罪を起こした米兵の印象は、若く、給料も安く、
沖縄駐留の歴史背景を理解していない兵士が多い。
『なぜ外人がこんなにまじめに働いているのに、
彼らは遊び楽しみ、約束した仕事をしないのか。』
という本音は、海外で同じ立場で公的な仕事に
就いたことのある人間ならある程度理解できる。
若い彼らには、特に嫌悪感は持っていないが、
犯罪だけは何の言い訳も通用しない。
むしろ、性質の悪いのは、ある程度階級の高い軍属達である。
彼らは、週末は深夜遅く、大声で酒に酔い、グループで帰ってきた。

外出禁止令が出てから、彼らはさすがに遅く帰ることはなくなった。
深夜のコザのゲート通りも以前より静かになった。
マンションの駐車場を見て
『今夜もちゃんと帰宅時間を守っているな。』
と、ついついベランダからチェックしてしまう。

しかし、困った問題が発生した。
彼らは、夜外出しない代わりに、友人たちと早く帰宅し、駐車場の車が増える。
すると、住民同士の予備スペースの取り合いが激しくなる。
今日は自分のスペースに、縦列に駐車する車がいた。
クラクションを鳴らしたら2分後に、黒人女性が
謝りながらマンションから下りてきた。
今度は、日本人の親が、夜は安全だとわかると、
子供のサッカー練習の後に、深夜に児童達を駐車場で遊ばせ騒がしい。
暑い沖縄ならではだが、公私空間の違いを理解できない悪い習慣である。
外国で生活した時は、隣の米人と親しく付き合うことができた。
しかし、沖縄の例は、隣人が軍人であるために起きる、生活環境、
信条の違いが、相隣環境の悪化を生み、全体の社会問題にも繋がっている。
この誤解の糸を解きほぐすのは容易ではない。
離島から帰ると、今の沖縄は社会的な焦燥感と、言いようのないストレスが
溜まりに溜まった状態にあると感じる。
毎日ニュースになり、沖縄県下では抗議集会が開かれている。
在日米軍当局が、すでに夜間外出禁止令を出した矢先の事件であった。
オスプレイ配備に関しても、尖閣問題と台風の合間をぬって、
いつの間にか、頭上を飛んで配備された。
うるま市上空では、バリバリと通常のヘリより低音で、
すでに水平モード飛行なので、瞬く間に飛び去っていく。
転換モード飛行の宜野湾市、浦添市では、爆音も低周波で
90db以上の騒音が確認されている。
低周波・騒音・振動と危険性からくる不安は、
環境を阻害する公害そのものである。

沖縄の基地問題は、戦勝国のアメリカが占領軍のまま
駐留軍に居座ってしまったことに原因がある。
内地の人間との感覚の違いは、この駐留され続けた年月の長さにある。
キャンプ瑞慶覧は、軍属の家族も暮らすフェンスの向こうのアメリカで、
ファーストフード店や、夜間サッカー場などもある。
治外法権の街だけで暮らせば、特に問題は起きないが、
米軍属は自由に日本国内に出入りが許される。

アメリカ軍が沖縄に駐留し続ける理由は、
地理的なプレゼンスだけではない。
軍隊だけなら孤島に駐留すればよい。
それができないのは、沖縄はアメリカ人が暮らしやすいリゾートだからである。
基地の外にはゴルフ場、ビーチ、歓楽街があり、その多くは駐留軍が
自分達に都合の良いように、開発を許可した歴史的経緯がある。
基地外にも居住が許された結果、住民との軋轢が生れるのは当然の理である。

実際、彼らと同じ屋根の下で生活すると色々なことが見えてくる。
以前、隣の部屋には近くのキャンプの海兵隊の若者が住んでいた。
彼は週末酔って部屋に戻り、ステレオをかけ、一人大声でカラオケをしていた。
朝早く迷彩服で出勤して行ったが、あいさつ以外に会話はなかった。
異国でのストレス、規律厳しい軍隊生活を考えれば、当然だったのかもしれない。
カーステレオをガンガン掛けながら帰ってくる黒人の若者は、
休みの日は自慢の車に、音楽を聞きながらカーワックスをかけている。

犯罪を起こした米兵の印象は、若く、給料も安く、
沖縄駐留の歴史背景を理解していない兵士が多い。
『なぜ外人がこんなにまじめに働いているのに、
彼らは遊び楽しみ、約束した仕事をしないのか。』
という本音は、海外で同じ立場で公的な仕事に
就いたことのある人間ならある程度理解できる。
若い彼らには、特に嫌悪感は持っていないが、
犯罪だけは何の言い訳も通用しない。
むしろ、性質の悪いのは、ある程度階級の高い軍属達である。
彼らは、週末は深夜遅く、大声で酒に酔い、グループで帰ってきた。

外出禁止令が出てから、彼らはさすがに遅く帰ることはなくなった。
深夜のコザのゲート通りも以前より静かになった。
マンションの駐車場を見て
『今夜もちゃんと帰宅時間を守っているな。』
と、ついついベランダからチェックしてしまう。

しかし、困った問題が発生した。
彼らは、夜外出しない代わりに、友人たちと早く帰宅し、駐車場の車が増える。
すると、住民同士の予備スペースの取り合いが激しくなる。
今日は自分のスペースに、縦列に駐車する車がいた。
クラクションを鳴らしたら2分後に、黒人女性が
謝りながらマンションから下りてきた。
今度は、日本人の親が、夜は安全だとわかると、
子供のサッカー練習の後に、深夜に児童達を駐車場で遊ばせ騒がしい。
暑い沖縄ならではだが、公私空間の違いを理解できない悪い習慣である。
外国で生活した時は、隣の米人と親しく付き合うことができた。
しかし、沖縄の例は、隣人が軍人であるために起きる、生活環境、
信条の違いが、相隣環境の悪化を生み、全体の社会問題にも繋がっている。
この誤解の糸を解きほぐすのは容易ではない。
離島から帰ると、今の沖縄は社会的な焦燥感と、言いようのないストレスが
溜まりに溜まった状態にあると感じる。
Posted by Katzu at 15:13│Comments(0)
│街の環境
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