2013年11月08日
不確実性気候への対応
台風26号が襲った伊豆大島は、24時間に800mmを超える雨が降り、局地激甚災害の指定を受けた。
地形の改変を伴う災害では、東日本大震災以来最も大きな災害であり、現在も災害復旧が進んでいる。
今まで経験したこともない豪雨であったが、ピンポイントの特別警報は出なかった。

このような不確実性気候による自然災害の対応策は
1.災害の知識と情報の伝達
2.科学と経験によるインフラ整備
3、災害に強い街づくり
が必要であると考えられる。
風速40mの台風が本土の旧市街地やへき地を襲った場合、
災害に対して経験の少ない集落の防災体制は、脆弱であることは予想できた。
これらの地域は、石垣市のように台風が来ると、街全体が一体となった
防御態勢を取ることに、公私ともに慣れることが必要であろう。
台風は、予防→予報→指示→救助→復旧
というフローを順守すれば、被害を最小限に抑えることができる。
雲仙市や桜島の集落の歴史を振り返り、近い将来に起こる火山災害を想定しておけば、
火山性地質の上に立つ、集落形成は安易に進行しなかったかもしれない。
昭和61年の三原山の噴火は、大島町の元町まで溶岩流が襲った。
溶岩流は玄武岩質溶岩となり、その後28年立ち表土には草木も生え、
脆弱な台地が形成され、人はもとの生活に戻っていた。

産総研ベース
伊豆大島は東京都である前に、離島である宿命を背負い、台風銀座の石垣島と
活火山の雲仙市を参考に、両者を合わせたような街づくりを進める必要があるだろう。
京都嵐山の水害痕を見ると、歴史は繰り返されていることがわかる。
渡月橋の北に隣接する大井神社は、大堰川(桂川)の守り神として
たびたびの洪水に遭いながら、この地に留まったという。

周囲の土産店は浸水しながら、この神社の高さには数10センチ到達しなかった。
無秩序に増えた街道沿いの宅地が被災する例は多く、
先代の知恵と伝承が災害を軽減するカギとなる例も多い。

現在の渡月橋はRC橋であるが、旧橋は木橋で橋脚保護のため、上流に保護柱を立てていた。
橋梁理論では、乱流による洗掘防止のため、近接する構造物は推奨されていないが、
現橋では古い木橋に習い、これを採用している。
その結果、今回の水害では橋脚を守り、先人の知恵が橋を守ったことになる。

床板横には、京町屋の犬矢来のような板が化粧されているが、
床板が浮き上がらない効果があったかもしれない。
科学の経験値が先代の歴史を上回らない限り、科学万能には至らないが、
それを克服するのも科学技術の発展と経験なのであろう。
地形の改変を伴う災害では、東日本大震災以来最も大きな災害であり、現在も災害復旧が進んでいる。
今まで経験したこともない豪雨であったが、ピンポイントの特別警報は出なかった。

このような不確実性気候による自然災害の対応策は
1.災害の知識と情報の伝達
2.科学と経験によるインフラ整備
3、災害に強い街づくり
が必要であると考えられる。
風速40mの台風が本土の旧市街地やへき地を襲った場合、
災害に対して経験の少ない集落の防災体制は、脆弱であることは予想できた。
これらの地域は、石垣市のように台風が来ると、街全体が一体となった
防御態勢を取ることに、公私ともに慣れることが必要であろう。
台風は、予防→予報→指示→救助→復旧
というフローを順守すれば、被害を最小限に抑えることができる。
雲仙市や桜島の集落の歴史を振り返り、近い将来に起こる火山災害を想定しておけば、
火山性地質の上に立つ、集落形成は安易に進行しなかったかもしれない。
昭和61年の三原山の噴火は、大島町の元町まで溶岩流が襲った。
溶岩流は玄武岩質溶岩となり、その後28年立ち表土には草木も生え、
脆弱な台地が形成され、人はもとの生活に戻っていた。

産総研ベース
伊豆大島は東京都である前に、離島である宿命を背負い、台風銀座の石垣島と
活火山の雲仙市を参考に、両者を合わせたような街づくりを進める必要があるだろう。
京都嵐山の水害痕を見ると、歴史は繰り返されていることがわかる。
渡月橋の北に隣接する大井神社は、大堰川(桂川)の守り神として
たびたびの洪水に遭いながら、この地に留まったという。

周囲の土産店は浸水しながら、この神社の高さには数10センチ到達しなかった。
無秩序に増えた街道沿いの宅地が被災する例は多く、
先代の知恵と伝承が災害を軽減するカギとなる例も多い。

現在の渡月橋はRC橋であるが、旧橋は木橋で橋脚保護のため、上流に保護柱を立てていた。
橋梁理論では、乱流による洗掘防止のため、近接する構造物は推奨されていないが、
現橋では古い木橋に習い、これを採用している。
その結果、今回の水害では橋脚を守り、先人の知恵が橋を守ったことになる。

床板横には、京町屋の犬矢来のような板が化粧されているが、
床板が浮き上がらない効果があったかもしれない。
科学の経験値が先代の歴史を上回らない限り、科学万能には至らないが、
それを克服するのも科学技術の発展と経験なのであろう。
Posted by Katzu at 19:31│Comments(0)
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