2011年05月30日

沖縄の変な梅雨

 今沖縄は梅雨の季節である。
1昨日那覇に入ったが、湿度80%、温度28℃の
南洋特有の気候であった。
これは南洋の太平洋特有の標準気候で東南アジアまで同様に続く。
この東南アジアの一端にある沖縄は海外への入口である。
特に台風が来る前後のねっとり感は数字以上で、
内地人は初めて体験すると、動く気さえしなくなる。
知らない移住者がすぐ帰る理由の一つだとに思っている。

 東北では、この季節は湿度が低く清々しく気持ちがいいが、
肌が乾燥し黄砂や花粉が飛翔し始める。
どちらが良いか、個人差がある。

 丁度、台風2号が来襲した。
この時期の台風は規模が小さく、周囲も慣れたもので
鉢植えを移動したり、準備している。
メディアも何度も情報を流し、
公共交通機関の運行予定も随時繰り返される。
この周知決定はまさに災害避難計画の一端であり、
災害に対処する姿勢は東北地方以上であろう。

今年の梅雨はおかしいらしい。
この時期にしては台風の風が強い。
夜、外を見ると金武湾上の雲が渦をまき、雷が光る。
Fire And Rain
 夜になると、風でうるさく寝ることができない。
こんな強風は生れて初めてだろう。
窓を開けると部屋の書類が舞い上がる。
風速は50m位ありそうだ。
腕時計の気圧も974hPa、今までの最低値を示す。

沖縄の変な梅雨

10時すぎに停電が起きる。
東北大震災の時を思い出す。
あの時もラジオとろうそくとヘッドランプが役に立った。
今夜も従妹がくれたキャンドルが重宝している。
すぐ消える日本のろうそくと違って実用的で、図太い。

 この状態で津波があったらと思うと心配になる。と言うより
高潮が心配なので調べてみると、明け方に満潮を迎えるようだ。
最悪リスクは想定する必要がある。

津波は津波てんでんこと言うように
一目散に高台へ逃げることが第一とされている。

台風は準備が大切で、あわてず静かにやりすごし、
去ったあとも吹き返しに注意する必要がある。

沖縄の変な梅雨

 朝起きベランダに出る。木の枝葉が散乱している。
駐車場に目をやると車は何ともないが、階下の車周辺は木の幹、
段ボール、バケツなどが吹きだまり状態になっている。

沖縄の変な梅雨

街路樹は何本も倒れ、道路を何か所かふさいでいる。
信号も消えているが、混乱もなくいつものスピードで流れている。
この辺は慣れというかたくましさというものを感じてしまう。
雪国での停電は生命に関わるので、危険度が違うが、
暗い病院を見ると心配になってしまう。

沖縄の変な梅雨

東北大震災の時もそうだが、周囲から期待され、初めに復旧するのは
全国チェーンのコンビニであった。

沖縄の変な梅雨

近所のコンビニは自家発電でやっている。
車の充電設備まであったが、将来電気自動車が増え、
災害時に蓄電出来る設備ができれば、大きな防災設備になる。

地域によって防災意識は違うが、これも習慣と歴史によるものなので、
それを生かした計画を立てれば良い。
そして、地球規模のラニーニョ現象の正体を
突き止めなければならない。



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Posted by Katzu at 13:48│Comments(0)海の環境
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