2014年11月27日

シリコンバレーの頭脳生産環境

シリコンバレーの頭脳生産環境

 サンノゼ空港を降りると、なぜか工業地域らしくダイナモの焦げた匂いがしてくる。
シャトルバスを探していると、大学に行かれるのですかとサンタクララ大学の先生が
声をかけてきた。自由で明るい大学ですよと、大学に行くことを疑っていない様子であった。

シリコンバレーの頭脳生産環境

シリコンバレーはIntelなどの半導体の工場を中心に発達し、サンフランシスコ湾に面した
マウンテンビュー、サニーベル、サンタクララの3市付近を総称して呼ばれている。
進出企業は、Google 、Yahoo 、Facebook 、ORACLE 、Twitter、Intel、Apple 、Adobeなど
名だたるIT系大企業が連なり、文字通り世界のIT革命を先導してきた。

60年代、サンフランシスコが世界の若者文化を先導したように、隣接するこの地域が
IT革命により再び世界を先導したのは偶然ではない。
それは新しい頭脳とそれを表現するための自由な環境が整っているためである。

シリコンバレーの頭脳生産環境

同地域にあるスタンフォード大学は、大学ランキングの評価が高く、
特に工科は東のMITに対峙し、ビジネス系にも強い。
ベンチャー企業にはスタンフォード大学出身者が多く、
SUN (マイクロ)社は大学の頭文字をとっていると言われる。
サンタクララ大学は、シリコンバレーで働くビジネスマン対象のビジネスコースもあり、
地域産業を後ろから支え日本からの留学生も多い。
シリコンバレーは、若い頭脳が活躍しやすい環境と、産学共同体のシステムができている。

シリコンバレーの頭脳生産環境


 現在の生活から、Googleが無くなることを想像すると不安になる。
Google Mapだけでも行き先の情報や、交通機関の選択だけでなく、
知らぬ間に予約したホテルの日時位置まで示されている。

シリコンバレーの頭脳生産環境

ここまで自分の生活に入り込んでしまったGoogleの本社とは
どんな所にあり、どんな環境に囲まれ働いているのだろう。
シリコンバレーの頭脳生産環境
 本社はサンフランシスコからサンノゼに向かうBay Shore Freewayの途中にあり、
周辺10街区くらい、一つのGoogle町を形成している。

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ほとんどの人はは車利用だが、電車ならカルトレインのサンアントニオ駅から歩いて50分、
バスは30分ほどかかった。Googleという名の交差点近くのバス停で降りた。

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隣接地にGoogleがリースしているNASAの空港があり、サンノゼ国際空港までは
車で15分、サンフランシスコ国際空港までは30分と交通利便性が高い。

シリコンバレーの頭脳生産環境

興味ある人は驚き喜ぶコンピューター博物館が隣接し、公園、運動場、ゴルフ場、
トレイル、ジム、映画館などがあり、海・山・川のある自然環境に囲まれている。

シリコンバレーの頭脳生産環境

シリコンバレーの頭脳生産環境

当然の如く、WiFiが地域全体にサービスされている。
自転車は社員のみならず、観光客でも無料で自由に借りることができる。

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駐車場には電気自動車用の充電スタンドが整備されている。

シリコンバレーの頭脳生産環境

ビルの一角に日本的なカフェがあり、良く見るとアトムをモチーフにしていた。

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 情報という媒介を生産する環境は、想像力と行動力を発揮できる、
明るく暖かいカリフォルニアの自然環境が育んできたものであろう。



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