一口に相隣環境と言っても、旧市街地、新市街地、郊外では
そらぞれの地域で違う特徴がある。
概観的に沖縄の特徴をあげると
1.集落内は道路も狭く、宅地も小さく、交通量も多いため
騒音問題が
あり、
一部スラム化による治安の悪化が懸念される。
2.都市郊外部は、観光地も含め夜の騒音問題に加え、
畜舎、下水道の未整備による
悪臭がある。
3.米軍のヘリ、戦闘機の飛行ルート該当地域での騒音問題は、
日常茶飯事である。
4.ライフスタイルの違う外国人が比較的多く住み、
生活時間が違う故の
相隣問題がある。
5.都市部は
夜型社会なので、夜の近隣住民の騒音問題がある。
今住んでいるところは米人が半分近く住む郊外型マンションで、
特に4,5の相隣環境問題がある。
2年間海外で暮らした時も同様な環境だったが、
隣の米人とは比較的フランクな人間関係で、お互いを認めていた。
今は逆の立場だが、あいさつさえ返してくれない。
こんな人間関係は最悪である。
これは米軍が占領していた沖縄の歴史そのものの悲劇である。
アメリカ本国から雇われている無責任さと、正義感、嫌われていること
への失望感、ナショナリズムなど、彼らの立場も十分読み透せる。
今の時代、マンションのごみ置き場にもこんな正し書きがあった。
半分がJapaneseOnlyと区別されている。
アメリカ人のごみは米軍が回収しているのだろうか。
習慣的に欧米人は週末にパーティを開く。
ここの米人は夜遅くに帰ってくる。
何の商売をしているのだろうか、と疑うように深夜3時過ぎに
大声で帰ってくる。
コザのAサインバーがなくなり、女児暴行事件などもあり、あまり街で
遊びづらくなり、どこで遊んでいるのだろうか。
今度調査してみたい。ここには軍の高官が住んでいるらしい。
挨拶を返さないのは、多分週末だけ利用している、後ろめたさがある
からなのかもしれない。
全体的に米軍関係者の数はそれほど大きく減少していない。
外人登録者が増えているのは、米軍施設で働くフィリピン人が多いためと考えられる。
今朝、米人の引越しに来ていた労働者もフィリピン人で、
懐かしいフィリピン訛りの英語をしゃべっていた。
彼らの発音はおじいのオキナワン英語ともちょっと似ている。
フリーマーケットでも、っぽい人をよく見かける。
彼らの雇用の優位性は英語が話せることだ。
世界一相隣環境が悪いと言われるマニラでさえ、今も英語の
ビジネススクールが一番人気であり、世界2位の英語人口を持つ国である。
沖縄の相隣環境の課題は、閉塞された
島の環境の中での
グローバリゼーションである。