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Posted by TI-DA at

2014年10月08日

ああアメリカ、されどアメリカ

 アメリカは憧れの国であったが嫌いな国でもあった。
コーラとロックが麻薬のように覚醒した60時代を駆け抜けると、
強者の理論で暴力的に大量消費する国から興味は失われていった。

沖縄を含めた外国から日本を見ると、世界一平和な国は,
見方を変えると世界一災害の多い小さな危うい島に見えてくる。
大戦争が起きるまで、大災害が起きるまで何もしないのは偽の平和であって、
上の者から腹を切れと言われれば腹を切る、周りを気遣う精神風土と
危険なものをももてなす国民性のためであろうか。



日本は繁栄のため反面教師のアメリカに寄り添い65年、
巡り巡ってアメリカの大きな存在に改めて気付かされる。
日銀と政府の行った大胆な金融政策による円高是正も、結局はアメリカの経済指標に左右され、
普天間基地の移設に関しても、結局はアメリカがカギを握っている。


       国別CO2排出量 EPA(アメリカ環境保護機構)

 CO2による地球温暖化理論の先鞭をつけたアメリカは、総量では中国に次ぐが、
一人当たりの排出量は18トンと日本の2倍で群を抜いている。
進んだ日本の省エネは技術開発の余地はまだあるとはいえ、
アメリカが本腰を上げ国民が取り組まなければ、地球環境問題は解決に向かわない。



 アメリカを見れば10年後の日本が見えると言われた時期があった。
工業系デザインの分野も欧米のものを追随した歴史があり、
照明から都市計画に至るまで、〇〇のような、と支持されることもあった。
写真だけでは意図するものはわからず、参考にするため現場に行きたいと思った。


Sun City Arizona

核の世界を創ったアメリカは、原子力に関する技術と資料は高度かつ多彩であるが、
政策については、核廃棄に関する課題は日本同様にあり疑問視されている。

 アメリカの環境保護団体の歴史は古く、多彩で世界の活動をリードするものや
有給スタッフも多く、献金により資金的に企業並みの団体も多い。
1892年に創設されたシエラクラブは、最も歴史と実績がありカリフォルニア州の記念硬貨になっている。
その活動は軍事、原子力、都市計画や人口計画の提言、政治活動にまで及んでいる。




経済、戦争、環境、そのシステムをリードするのはアメリカであるが、
キャスティングボードを握るのは、国内の市民活動や少数派民族かもしれない。

デモクラシーが息づき正義と慈善を重んじながら、また戦争に向かっていくアメリカ。

団塊世代以前の人が持つ、悔しいけど目標にすべき国というイメージは、大好きだけど嫌いという
イメージに変わったが、若い世代は思い入れも嫌悪感もなくなっているのだろう。  


Posted by Katzu at 13:00Comments(0)まちづくり