2012年06月14日

都会の闇と光

 大阪市の動物園駅周辺は、通天閣やじゅんじゃん横町などがあり、
なにわ下町文化の色濃い界隈でもある。
一方、あいりん地区にも近く、治安の悪いことで有名である。
駅近くのホテルに泊まったが、夜間の罵声、バイク、パトカーと
救急車のサイレンで3回目がさめた。
基地騒音のある宜野湾市以上に悪い相隣環境である。

都会の闇と光

 次の日の昼前に、なんば周辺でかるい昼食をとるつもりだったが、
昼をすぎ約束の時間がせまっていたので、梅田に直接向かった。
丁度、地下鉄が心斎橋駅を過ぎた頃、通り魔事件が起きていた。
小さなコミュニティの島と違い、都会では大きなブラックボックスから
何が飛び出てくるかわからない不安がある。

都会の闇と光

 夕方、仕事を始めた頃の先輩と、京都近くで会った。
彼は私鉄沿線のコミュニティを大切に、生活圏レベルの街づくりを行っている。
仕事以外の生活を構成する人の集団は、都会生活には欠かせない。
コンサル仲間や先輩の中で、近年3人が亡くなっていた。
この業界は、仕事がないと全くなくなり、バブルになって儲かる仕事が増えると、
個人負担が増え、心身ともに健康を害するという不健康な労働環境である。

都会の闇と光

 先輩は北新地のジャズバーに誘ってくれた。
バブル期と余り変わらない雰囲気とその世界に、
今となっては異質なものを感じた。
10時過ぎに元の会社の同僚から、今仕事が終わったばかりで
行けないと電話があり、次回に労をねぎらう約束をした。
0時近く、ホテルからチェックインしないと施錠すると
連絡があり、急いで先輩と店を出た。
領収書には、いつもと桁が一つ違い、
さらに5をかけた領収書の数字が見えた。
これだから未だに頭が上がらない。

都会の闇と光

 関西では、普段は紙1枚を気遣う質素で倹約した生活を送っていても、
使う時は大盤振る舞いというタイプの人が多い。
関東では先行投資型、アクティブ運営で元を取っていくタイプが多い。
このような団塊世代の先輩方と付き合ううちに、
どれだけ多くの人生勉強をさせてもらったことだろう。

 久し振りに、都会で会う人達の変わらぬたくましさに、感謝と喜びを感じた。
そして、闇を駆け抜け、一つの都会の灯りに辿り着いた。


タグ :街の環境

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Posted by Katzu at 02:54│Comments(0)街の環境
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