2013年02月08日

沖縄の海岸漂着物

 2月6日太平洋のソロモン諸島で、M8.0の地震と津波が観測された。
被災者は3,500人で、沿岸部の20村が津波に見舞われた。
連絡の途絶えた離島の救出が、いかに困難であるかは、東日本大震災の時と同じで、
救援隊は2日後に現場に到着し、現在被災状況を確認している。
現地には、新婚で赴任した知人がおり、心配であるが日本人の安否は確認されている。

沖縄の海岸漂着物

 日本に到達した津波は、八丈島の0.4mが最大であったが、
全国の東沿岸には、津波注意報が発令された。
台風や津波の後には、思わぬ漂着物が確認されることがある。
地震の前後に、海の動物が打ち上げられることはよく知られている。
高潮のあとは、いつも近くの海岸を歩いて変化がないか、確認することにしている。
この金武湾の東海岸では、今回の津波の影響で変わったものは特になかった。

沖縄の海岸漂着物

 しかし、改めて漂流物を見まわすと、日常生活のあらゆるものが混在している。
沖縄本島の東海岸では、海外からのものは意外に少なく、確信的ゴミの投棄が多い。
多くのペットボトルに交じって、捨てられない薬のビンや除草剤のボトルもある。

沖縄の海岸漂着物

藪地島の南端から見下ろすと、大きな白いものがあり、下りて確かめると、
以前漂着したと見られる、韓国製の大型冷蔵庫だった。

沖縄の海岸漂着物

 八重山諸島から日本海沿岸にかけては、黒潮にのって
中国、韓国、東南アジアからの漂流物が多くなる。
先日、西表島に漂着した南三陸町の郵便ポストのニュースが伝わったが、
150万tと言われる震災のがれきは、太平洋にどう拡散し漂流しているのであろうか。

沖縄の海岸漂着物
    ハワイ大学国際太平洋研究所IPRC予測

漂着物は、昨年末にカナダで確認されているが、環境庁によると、
北米大陸に到達する量は、今年6月までに3万3千tに達するという。
現在沖縄に到達したものは、黒潮反流に乗って三陸沖から南下したものであるが、
まだその多くは到達していない。

沖縄の海岸漂着物
           気象庁

沖縄近海の海流は複雑であるが、本島東海岸には主にミクロネシアからの海流が到達する。
いつもこの海岸には、漂着ゴミに混じりヤシの実が見つけられる。

沖縄の海岸漂着物

海岸は陸と海をつなぐ、海外との接点でもあり、広い海の環境の縮図でもある。




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Posted by Katzu at 21:58│Comments(0)海の環境
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