2011年10月02日

幻のパラオ焼き その後

 独立記念日のイベントがベツレヘムパークで開かれていた。
各州のブースがあり、短時間で、何人もの知人に会えて嬉しかった。
特に自分の関わったこと、関わった人が1年後どうなったか、とても気になっていた。

 パラオは、ミクロネシアの中で一番古い文化を持っている国で、
紀元前の土器や、装飾品が出土している。
1年前、仲間とともに、その土器を再現することを試みていた。
見た目が同じ、八重山のパナリ焼きを参考に、
ようやくその謎が解けた時、日本に帰国することになった。
そして、その作り方を博物館はじめ、何人かのパラオ人にも手渡していた。

幻のパラオ焼き その後

 国立博物館のブースではパラオ焼きのワークショップが開かれていた。
台湾人の陶芸家を招き、子供達にパラオの粘土で陶芸を教えていた。
これをまとめていたのが、トライアスロン協会理事のフリダさんだった。
会場では、台湾の粘土も使われていたが、
やっとパラオで良い粘土を見つけたわ、
と見せてくれたのは、まぎれもなく黄色味がかった良質の粘土であった。

幻のパラオ焼き その後

 これを電気オーブンで焼き上げるという。
我々素人が試作した物より、大きく生活具として使える陶器が完成していた。
なぜ競技が中止になったか問いただすのも可哀そうだったので、
いつの間にか、焼き物の話になっていた。

幻のパラオ焼き その後

 我々が目指していたものとは、少し違うが、
パラオ人自らが自分の伝統を見直し、定着すれば
ストリーボードのような、すばらしい芸術にまで高めることができるだろう。
彼らは日本人同様、真面目で器用である。

幻のパラオ焼き その後

そして、これから考古学や文化人類学でも台湾と沖縄、パラオを結ぶ糸が
解き明かされていくことだろう。

 トライアスロンは失速した感があるが、こうして人と人を結びつける思いが、
形になるのを見つけただけで、今回来てよかったと思った。




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Posted by Katzu at 10:46│Comments(0)パラオ
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